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わくわく着物~着物の愉しみ~ 臥竜亭へようこそ!

わくわく着物~着物の愉しみ~ 臥竜亭へようこそ!

お茶会は進む

■ □■お茶会は進む■□■

【お茶会の流れ】
席入り→亭主の挨拶→主菓子をいただく→お茶を飲む→干菓子をいただく→お茶を飲む→お正客の挨拶→退出

【ポイント】
(1) いよいよお茶会当日。会場に着いたら、「待合い(まちあい)」と呼ばれる、お客様の待合室で、亭主側の方が「お席にどうぞ」と案内してくれるのを待ちます。洋服の人は、ここで白いソックスをはいておいてね。時計やアクセサリーもはずします。その場にいる人たちとお席をともにするので、知らない人にも「よろしくお願いします」と挨拶しましょう。この時、どの人の後についてお茶席に入るか、あたりを付けます。着物を着て、落ち着いているように見える、陽気な感じの中年のおばさんの後がお奨め。こういう人は、大体お稽古をしているし、教え好きな人が多いように思います(ハズれたらごめん!)。さりげなく近くに座り、「初めてで分からないので、教えて下さい。よろしくお願いします」と挨拶しておきます。
(2) 案内があったら、いよいよ席入り。一列に並んで席に入りますが、この時の注意点は、絶対列の最初と最後には並ばないこと。最初のお客さんは「お正客(しょうきゃく)」、最後のお客さんは「お詰(つめ)」といって、それぞれお茶会の進行を助ける役目があります。お正客は、一番いいお茶碗でお茶をいただけたり、晴れがするかわり、使うお道具を亭主に尋ねたり、進行具合によって「お菓子いただきましょうか」と声をかけたり、お茶会のペ-スとムード作りをする重責があるし、お詰は障子を閉めたり、場合によっては、お道具を預かって、亭主側にお返ししたりする事もあります。下手に遠慮せず、真ん中に入れてもらう! 重要です。
(3) 席に入り始めたら、あとはもう前の人がする通りにしておく。これでだいたい間違いはないです。扇子を右手でもって、席にはいる時や床や点前をする場所を見る時は、扇子を自分の前に置く。お菓子やお茶が自分の前に回ってきたときは、自分の下座(後)にいる人に「お先に」と声をかけてから、お菓子の鉢やお茶碗を軽く捧げ持つようにしてからいただく。お菓子は、お茶が出るまで待たずに、先に食べて下さいね。お茶をいただくとき、お茶碗を回す、って、なんとなくイメージがありますでしょ。あれはちゃんと理由があって、「茶碗の正面を避ける」という事なのです。茶碗の正面とは、絵が描いてあったりするところです。別に3回まわさなきゃ! という訳ではないので、正面をよけて口を付ければOKです。あと、足が痺れてきてつらかったら、崩して大丈夫ですよ。
(4) 一碗だけのこともありますが、大体二碗お茶が出される事が多いです。話が前後しますが、一碗目のお茶の前の出されるお菓子は主菓子といって、きんとんなど、もったり重たい物が、二碗目のお茶の前のお菓子は落雁などの干菓子が出されるのが一般的です。主菓子は一人一つ、干菓子は二種類盛られているので、一種類を一つずついただいて下さい。お菓子は、本当に繊細で美しいので、目で十分楽しんでから食べて下さいね。二碗目のお茶を飲んだら、もうお茶会も終わりに近いので、そろそろ立てるかどうか、足の痺れをチェック(お茶を飲み終わった後、お道具が一人一人に回ることもあります)。お茶会の終わりは、亭主が「失礼いたしました」といって席を出ていき、お正客が「どうもありがとうございました」とお客さん一同に挨拶したら、それが合図。席に入った順番に、今度は席を出ます。
(5) 席を出たら、待合いに戻ります。お客さん達に「有り難うございました」とご挨拶しておいて下さいね。特に、隣に座ったおばさんが教え好きで、色々教えてもらった時には、おばさんにも一言お礼を。ここで、ソックスを脱ぎ、はずしたアクセサリーを付けて身支度を整え、お茶会終わり! となります。




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